2016年03月13日

木村草太氏を迎え、第5回「前田日明ゼミin西宮」開催!

2月28日、新進気鋭の憲法学者として注目されている木村草太氏をゲストに迎え、第5回「前田日明ゼミin西宮」が西宮市のノボテル甲子園で開催された。

まず、「憲法学から見た2015安保法制」というレジュメを元に木村氏の講演がおこなわれ、憲法の原則や安保法制が抱えた「法的」課題などから、集団的自衛権は「違憲」もしくは「不要」と、憲法学の視点で明快に解析した。



憲法9条は武力行使の禁止を掲げているが、「例外を認める規定があれば適合性が認められる」と、木村氏は13条(政府は国内の安全を保護する義務→自衛隊、個別的自衛権合憲説)を根拠に挙げる。しかし、集団的自衛権は想定されておらず、「安保法制はミスリーディング。海外へ自衛隊を派遣するための法律だ」という。

イラク戦争に関しては、「航空自衛隊の活動の一部が違憲である」という判決が名古屋高裁が2009年4月に出ている。これに対し、外務省は「わが国として厳粛に受け止める」という内容の文書をwebサイト上に掲載しているが、それはわずか4ページ分に過ぎず、「戦争に加担しておいて、その事後検証が4ページとは軽過ぎる」と木村氏は批判した。

安保法制の条文に記された“存立危機事態”で「集団的自衛権が行使できると政府はいうが、人によって説明が違う。賛成、反対というより、条文の内容があいまいなのが、最大の問題なのではないか」ときっぱり。一方、国会答弁では安倍総理が非戦闘地域の定義を現状のものをほぼ踏襲した答弁をおこなうなど、「武力行使」を困難にする言質がとれていることや、閣議決定にあたり元気・改革・次世代の三党が附帯決議と閣議決定を求めることを与党に要請し、それが実現していること(防衛出動の国会承認について「例外なく事前承認を求めること」などが盛りこめられているが、ほとんど報道されることはなかったという)を取り上げ、講演を締めくくった。

木村氏の講演を継いだ前田氏は、サンフランシスコ講和条約や国連のおける「敵国条項」を取り上げ、「そういったものが撤廃されていないのに、強引に決めていいのか。いつまでアメリカに言われたままの政治をやるのか」と安倍総理やそれを問う状況にないマスメディアを批判。日本と同じく、敗戦国だったドイツが国際社会での扱われ方を問うと、木村氏は憲法の成り立ちや政治制度の違いから、日本とドイツの隔たりについて解説した。

前田氏と木村氏の討論に加え、この日は聴衆として参加していた第1回のゲスト・鈴木邦男氏も「戦争をしない憲法で戦うという木村さんの姿勢が印象的だった」と語るなど、終始熱のこもった雰囲気で第5回「前田日明ゼミ」は終了した。

また、この日も会場では懇親会が開催。締めくくりの挨拶で「木村さん、誰かに似ていると思っていたんだけど……」という前田氏が挙げたのは、劇画「男組」のキャラクター。クールな木村氏が思わず微笑んでいたのが印象的だった。




第6回の開催は夏の選挙の動向もあり、現時点では未定。主催の鹿砦社のwebサイトをチェックしておきたい。

http://www.rokusaisha.com/maeda_semi.html



Posted by せんちゃまん at 12:44│Comments(0)
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